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内定者面談で抑えるべきポイント

7月初旬の内定保有率は過去10年で最高の80%を超える水準。中小企業の新卒採用の倍率は
6倍とこれも過去10年で最高の数値。我々が思っているよりも“売り手市場”は進んでいます。

8月を迎えるこの時期。新卒採用に取り組まれている企業様は、春採用を終えて内定者懇親会
など内定者のフォローをされる企業様も多いのではないでしょうか。

今回はそんな内定者フォローの際の重要な内定者面談に関してお伝えしたいと思います。

この時期怖いのが、予期せぬ内定辞退。
「あの子は大丈夫、辞退しない。絶対に入社してくれる」そういう学生こそ気をつけなければいけません。
大丈夫という根拠を聞くと、「第一志望です」「内定貰ったら入社します」など、学生からの言葉を信じているケースが多く。実は客観的にみると辞退懸念者であるケースが多くあります。

そういった予期せぬ事態防止を防ぐには、内定者懇親会などではなく、内定者面談を行い客観的事実を抑えなければいけません。その際に、抑えてもらいたい項目は下記の7つ。
①就職活動状況(続けているか)
②周りの人間関係(親、友人、恋人)
③単位取得の状況
④奨学金の有無
⑤アルバイトなど生活基盤
⑥入社に向けて何を不安に思っているか
⑦夏休みの過ごし方(この時期だと)

まずは、当たり前ですが①就職活動状況(続けているか)。
これを確認しましょう。これを確認する際には、単純に続けているかどうか?を聞くことも大切ですが、髪の色や女性であればネイルなど、就職活動を続けていない根拠が必要です。そういった意味では、⑦夏休みの過ごし方(この時期だと)で海外旅行に・・・などの話が出る学生は続けていないと判断して良いでしょう。

次に②周りの人間関係(親、友人、恋人)
周りが就職活動を続けている場合、友人や恋人が公務員を受験予定の場合は、警戒が必要です。自分だけが就職活動を終えて良いのか不安になる場合があります。

③単位取得の状況
卒業まであと何単位必要で、前期の単位がどれくらい取得予定なのか。。。実は卒業が危ないですという学生も少なくありません。

④奨学金の有無
奨学金を借りている学生は全体の60%。入社後の支払い金額が月々3万円以上になっている学生で一人暮らし予定の学生は注意が必要です。家から通える企業へ改めて目が向くことがあります。親からのアドバイスも家から通える企業にしなさいというケースが多くなります。

⑤アルバイトなど生活基盤
内定者自身が気が付いていなくても、内定者の周りには影響力をもった人物が多数います。家族は抑えていたけれど、アルバイト先の店長の一言で気が変わった。ということも少なくありません。どんな生活基盤でどんな人に影響を受けているのか?それを把握しましょう。

⑥入社に向けて何を不安に思っているか
面接では言えなかった入社への不安を抱えている内定者は多くいます。そんな不安を改めて確認してあげて取り除いてあげる。見落としがちですが、重要なポイントです。

⑦夏休みの過ごし方(この時期だと)
①でも述べましたが、就職活動を続けているかどうか?の裏付けとしてヒアリングしましょう。

このようなポイントを抑えた結果、「〇〇さんは入社してくれる」と言えていれば問題ありません。

改めて内定者の情報として上記のことを抑えておきましょう。
内定辞退防止面談をすることで予期せぬ辞退をふせぐことが出来ます。

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このコラムを書いたコンサルタント

藤木 晋丈 (ふじき しんじょう)

船井総合研究所入社後、活躍のフィールドを自身の夢でもある「人財」のテーマに定め プロジェクト&コンサルティング支援を行ってきた。 その中でも自身の経験や支援先での経験を活かした新卒・中途採用活動支援、内定者研修、新人研修などでは、累計5000人以上の人財採用と、 1万人以上の育成を手掛け成果を挙げてきた。 最近では、自身のコンサルタントとしての経験を活かし、50億、100億円企業に向けた 組織作り…

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