石原佑哉
石原 佑哉

2017年6月23日

こんにちは。
船井総合研究所 オートビジネス支援部 HRDコンサルティング事業室石原 佑哉です。
いつもお読みいただきありがとうございます。

2017年3度目のコンサルタントコラムを担当させていただきます。

今回のコンサルタントコラムは、
組織マネジメントの観点から考える“帳票管理の業務分担”についてです。

 

ご訪問している会社さんにお話しを伺っていると、
業績のなかなか上がっていない会社ほど、
店長さんが“帳票管理ができていない・苦手”というお話しが挙がっております。

とは言え、集客が簡単に伸びない外部環境である中で、
業績を上げるために様々な施策を講じるものの、
どれも中途半端に終わってしまうことはないでしょうか?

正しい戦略・施策で業績アップへ導くためには
現状を正しく把握していくことが欠かせませんが、
この現状把握から分析・意思決定が正しくできる帳票管理の仕組みが必要になってきます。

 

さて、この帳票管理が徹底されない問題、原因はどこにあるのでしょうか。

店長やマネジャーが数値管理に関してズボラだからか?
あるいは店長やマネジャーが数字に対する執着が弱いからか?

それに対して、経営者の皆さまは解決策としてどんなことを提示しているでしょうか。

単純に「毎日数字を見ろ」と一言で言っても、
変化を起こすにはなかなか難しいことかもしれません。
なぜならクルマ屋さんの店長に見てほしい数値はたくさんあるからです・・・

特にプレイングマネジャーとして現場に立つ方は「アレもコレも」やる必要があり、
全体を見るのがよっぽど得意な人でない限り、
数値管理までなかなか手と頭が回らない方もいると思います。

この場合、経営者として必要な判断は店長業務の棚卸しになります。

 

そこで、とあるオートビジネス経営研究会の会員様では、
今まで店長が自分で集計から管理・分析まで全て行っていたものを、
集計に関しては全て所属する店舗の新人スタッフに任せることにしてみました。

冷静に考えると、何も店長やマネジャーが集計から管理まで全てを行う必要は全く無いからです。
つまり、「集計業務」「管理業務」のちょっとした分業制とも言えます。

いたってシンプルですが、伝え方としてはザッとこんな感じです。
「Aさんは毎日、エリア別の来場件数に関して集計してね!」
「Bさんは毎日、店舗で販売した車の成約単価を集計してね!」
「Cさんは毎日、販売したお客様総数に対するローンの利用率と利用条件を集計してね!」

いかがでしょうか?
幼い頃に学校でやっていた「○○係」「○○リーダー」というものと全く同じ発想なのです。

任せるのが不安だと仰る方も多いと思いますが、
依頼する相手が新人スタッフであることも、ポイントの1つになります。

仮に数字の意味がわからなくても、
わからないなりに質問しながら毎日一生懸命に集計を行ってくれるからです。

一生懸命に集計業務を分担・サポートしてくれるメンバーがいることで、
店長やマネジャーは数値の最終確認から分析に注力できるようになりました。

 

今回お伝えした事例・施策は、とてもシンプルなものです。

この取り組みを継続することで、昔は営業管理表1つが作れなかった店長さんでも、
1つ1つ地道に積み重ねていくと月次決算書が作成できるようになってます。

会社や店舗によって帳票管理が徹底できない理由は様々あるかと思いますが、
特定の一個人の責任を際限なくずっと追及しない選択も決断の1つです。

 

ですので業績アップに歯止めを掛けないためにも、
“個人スキル(特に不得意分野)にスポット・焦点を当てすぎない”
ことがここでは重要なポイントと言えるでしょう。

そしてこのプチ分業のもう1つのメリットは、
人財育成も兼ねて新人スタッフを早期から数値管理に携わらせるということにあります。

「なぜその数値管理が必要なのか」
「その数値から何を分析しなければいけないのか」
「できる上司はどんな視点で分析を行い、意思決定しているのか」

数値管理に触れることで、新人スタッフのうちから多くのことに気付く感性が身に付きますし、
マネジャーも業務分担を行うことで店舗全体の生産性アップに繋がります。

今回ご紹介した発想の転換がピンときた方は、是非ともチャレンジしてみてください。

 

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