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負ける訓練が、社員のやる気を促す

こんにちは。船井総合研究所 オートビジネス支援部の小平勝也です。
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我々は、仕事柄、会社の方針発表会、社員総会などに呼ばれることがよくあります。
先日はある会社の社員総会で、

『会社人生で必要な知恵は すべてマグロ船で学んだ』(マイナビ新書)の著者、齊藤正明氏

の講演を聞く機会に恵まれました。

齊藤先生の講演は、感情のこもった劇場型の熱演で、飽きず、時には笑いもこぼれるものでした。
当然、ご本にも書いてあるマグロ船での体験から得た、「仕事人生で成功するコツは、かつ本当にためになるお話でした。

齊藤先生がおっしゃるには、一緒に仕事をする仲間だからこそ、互いを認め合う風土が大事であり、上司はそのためにも“負けてあげる”ようにしなければならない、ということだそうです。
(ほかにもたくさんの気付き、学びがありましたが、これが一番でした)

衝撃でした。
お互いを認め合う風土というのはよくわかります。

私自身、その試みであるサンクスカードや社員表彰式などが、非常に高い効果を表しているのを、何度も目にし、耳にしているからです。

ただ、そのために、上司が“負けてあげる”というのには、びっくりしました。
ましてや、齊藤先生の講演では、“負けてあげる”訓練までしていただけたのです!

何でも上手にやってしまうリーダーが陥りがちな傾向は、
・できない部下に対して、「自分のほうが上手にできる」
・できる部下に対しても、「それだけではだめだ、自分はこっちもできる」
などと、自分の優位を誇示したがるのだそうです。
文面を見ているだけでも、これはだめだ、とお気づきでしょう。

実際に、自分を振り返ってみても、よくあることです。

“負けてあげる”というのは、自分を優位にしないということだそうです。
何でもかんでも、リーダーと部下を比較する必要はありません。
部下自身の成長や得意なことにだけ目を向けるのです。
結果、部下の小さな成長を素直に喜び、チームへの貢献点として認めてあげることができるようになります。

そう思えば、
・部下の成長に気付くリーダー
・気付いたら、本人だけでなく、周りのメンバーにも伝えてあげるリーダー
・むやみにメンバー同士を比較したり、競争させたりしないリーダー
・自分の過ちをすぐに謝罪できるリーダー
・自分のできないことを、素直に言えるリーダー
・チームだからできると本当に思って、メンバーに伝えているリーダー
など、負けるのが上手なリーダーが身の回りにもたくさんいて、素晴らしいチーム作りをして、チームの成果を出しているものです。

必要以上に、自分と比較したり、自分を誇示したりせず、メンバー自身の成長や良いところを見つけ、伝えてあげる、“負けてあげる”リーダーになりましょう。

上席コンサルタント 小平勝也

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